〜義に落ちるのではなく、愛に生きることこそ人であろう。〜

恋愛忠義伝2

遂に来ました、暴走遍歴第二号(笑)まぁ、軽く笑ってやってください。
+本編の始まり始まり〜♪+
1      〜恋愛忠義伝2〜 陸遜×小喬編 その1
 
周瑜:「くっ…!我が軍は、これまでか…」
孫策:「周瑜、あきらめるんじゃねぇっ!おまえ、小喬のことを忘れたのか!?」
周瑜:「…!しかし、このままでは…」
呂蒙:「周瑜殿!ここは一度、お引きなされ!この場は私が食い止めます!」
周瑜:「呂蒙…済まない、後を頼む…!」
呂蒙:「全軍、本陣撤退までこらえよ!敵を近づけさせるな!」
周瑜:(小喬、私は…いや、お前には…)
 
陸遜:「周瑜さんが、ご病気?」
呂蒙:「うむ…よもやとは思ったが、前の戦でな」
陸遜:「敵は強敵だったと聞いていますが…」
呂蒙:「私の号令が遅れたのだ。敵の騎馬軍団に接近を許してしまい、伏兵を仕掛けて前線に配備しておられた周瑜殿を上手くお救いすることも出来ず…」
陸遜:「周瑜さん…」
孫権:「何を話してる?」
陸遜:「あ、これは孫権様」
孫権:「陸遜…まだ、兄貴がうちの太守なんだから、その様付けは止してくれって言ったろ?」
呂蒙:「しかし孫権様、孫権様は我らが主、孫策様の御弟君でありますが故、無礼に扱うのは失礼かと考えますが」
孫権:「そんな、肩の力、張ること無いさ。それよりほら、周瑜の様子なんだけどさ」
陸遜:「どうなんですか、実際?」
孫権:「…あんまり、良くはないみたいだよ。妻の小喬さんと結婚したばかりだってのにね…」
呂蒙:「……」
陸遜:「そうですよね。孫策様は姉の大喬様、そして周瑜さんは妹の小喬様をめとって、義兄弟の誓いを交わした二人ですからね。孫策様にとっても、家族の一大事だし」
孫権:「うん…まぁ、もう少し様子を見ないことには分からないしね」
呂蒙:「…そうでございますな。さて、陸遜殿。私はこれから周瑜殿の様子を見に行くのだが、お主はどうする?」
陸遜:「僕ですか?僕は、遠慮します…まだまだ若輩の身ですから、周瑜さんに顔向けできるほどじゃないですし」
孫権:「そうか?おまえのことを認める人間も、別に少ないわけじゃないと思うんだけど」
陸遜:「構わないでください。僕には僕なりの考えがあるんで」
孫権:「ふぅん…そっか。じゃあ呂蒙、一緒に来てくれよ」
呂蒙:「承知いたしました。では陸遜殿、また後日」
陸遜:「うん、またね」
 
陸遜:(周瑜さん、大丈夫かなぁ…)
太史慈:「…お、おまえ、こんなところで何をしてるんだ?」
陸遜:「あ、太史慈さん」
太史慈:「まったく…こんなところにいないで、出撃の準備を整えておかなくていいのか」
陸遜:「しゅ、出撃だなんて…僕は、まだそんな身分ではないですよ」
太史慈:「…やれやれ、これだからなぁ…」
陸遜:「それに、万が一のときは、僕じゃなくて、呂蒙さんが指揮を取るでしょうから」
太史慈:「何を言っているのだ?全く、自覚が無い奴だ…」
陸遜:「どうかしましたか?」
太史慈:「いや、何でもない。それより陸遜、小喬様を見なかったか?」
陸遜:「小喬様を?」
太史慈:「そうだ。先ほどから探してるんだが…」
陸遜:「周瑜さんの部屋にいるんじゃないんですか?」
太史慈:「いや、それならいいんだが、寝室にいないんだ。さっきからずっと探しているんだが…陸遜、どこにいるか知らないか?」
陸遜:「い、いえ…さっぱり」
太史慈:「そっか…まぁ、今回は別にいいか。それじゃあ、見かけたら寝室に来るように伝えてもらえるか?私はもう少し探してみる」
陸遜:「は、はい…」
更新日時:
2006/04/05
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Last updated: 2006/4/5
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