〜義に落ちるのではなく、愛に生きることこそ人であろう。〜

恋愛忠義伝2

遂に来ました、暴走遍歴第二号(笑)まぁ、軽く笑ってやってください。
+本編の始まり始まり〜♪+
2      〜恋愛忠義伝2〜 陸遜×小喬編 その2
 
陸遜:「小喬様は、どうして周瑜さんのところにいないんだろ…?」
小喬:「……」
陸遜:「…あれ、小喬様?」
小喬:「あ、陸遜さん…」
陸遜:「どうしたのです、このようなところで。皆、心配していますよ」
小喬:「いえ、私よりも、周瑜様のことを皆は気にしているのでしょう」
陸遜:「小喬様…?」
小喬:「…本来なら、妻たる私が周瑜様のお近くにて支えるのが掟…ですが、私は周瑜様の足枷となっているのではないかと思うのです」
陸遜:「足枷?」
小喬:「…本来なら、戦場に赴き、己が命をかけてでも我が軍を勝利に導くことこそ周瑜様の願い…しかし、私が国に残っているが故、周瑜様に余計な気遣いをさせてしまっているのではないかと…」
陸遜:「それは、小喬様が気にすることではございません。周瑜様は全力で我が軍のために…」
小喬:「でも、心のどこかに迷いがあったからこそ、今回のような事態を招いてしまったのでしょう?私は、自分が許せません。周瑜様の戦の手伝いも出来ず、ただ気苦労をかけるばかりで、何も役に立てない自分が…」
陸遜:「小喬様…」
 
陸遜:(…小喬様は、本気で悩んでいた。だけど、僕にはどうすることも…)
呂蒙:「…陸遜」
陸遜:「あ、呂蒙さん。周瑜さんの状態は…」
呂蒙:「うむ…実際、芳しくはないだろう。しばらく戦線に出ることも出来まい」
陸遜:「そうですか…」
呂蒙:「それでなんだが…陸遜、おまえに代役として次の戦闘に出陣してもらうことになった」
陸遜:「ぼ、僕がですか?」
呂蒙:「あぁ。周瑜殿が戦場に出られない以上、おまえにも少し負担をかけるということになってな。なに、私も一緒に出る。心配するな」
陸遜:「ですが、僕は…」
呂蒙:「何か、気にすることでもあるのか?」
陸遜:「い、いえ、何でもないです」
呂蒙:「そうか…ま、あまり気にするな」
陸遜:「はぁ…」
太史慈:「…呂蒙殿」
呂蒙:「おぉ、太史慈殿か」
太史慈:「呂蒙殿、先ほど孫策からお主に伝達をもらったのだが」
呂蒙:「私に伝達?何だ?」
太史慈:「あぁ。次の戦、指揮は陸遜に任せ、呂蒙殿は本陣の警護に勤めてくれとのことだ」
呂蒙:「それはつまり、私は出撃しない、ということか?」
太史慈:「うむ。次の戦で、陸遜の指揮能力を試そうという、孫策の考えだ」
呂蒙:「なるほどな。未来の孫呉を担うものに、次の戦を任せるということか…」
陸遜:「どうしたんです、お二人とも?」
呂蒙:「いや、何でもない」
太史慈:「そう言う訳だから、陸遜、次の戦に出る準備をしておけよ」
陸遜:「え、で、でも…」
太史慈:「でもも何もない、行くぞ」
陸遜:「は、はい!」
 
孫策:「なぁ、大喬。次の戦、俺は誰に任せるべきだと思う?」
大喬:「それは…私が言うべきではないかと」
孫策:「そうだな。こうなった以上、未来の手腕にかけてみるか」
孫権:「…兄さん。出撃準備、整ったよ」
孫策:「おし、行くか!」
 
陸遜:「えーっと、部隊の確認…孫策様、太史慈さん、孫権様、それと僕か…」
太史慈:「総武力ではやや劣るか…知略と駆け引きで凌ぐべきだな」
孫策:「ま、この戦の指揮は、陸遜、おまえに任せる。いいな?」
陸遜:「は、はい」
孫権:「そう、緊張するなって!何とかなるよ」
陸遜:「は、はぁ…」
孫策:「よし、これより敵陣へと攻め込む!みんな、行くぞ!」
太史慈:「おうっ!」
孫権:「よっしゃ!」
陸遜:「はいっ!」
更新日時:
2006/04/05
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Last updated: 2006/4/5
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